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第8回WS3日目in訓子府町

大地再生の旅第8回ワークショップ3日目の最後は、小雨が降り始めた訓子府町の昆野さんのタマネギ畑。


緑肥を組み合わせて改善されてきた畑にて
緑肥を組み合わせて改善されてきた畑にて

新しく購入した畑は、土の健康さという点で、回復が必要な状態だったそうです。一年目は、1種類の緑肥では結果が出ず、二年目は2種類の緑肥、そして三年目に3種類の緑肥混播にした年から結果が出始めたということです。硬く締まった土も、緑肥のミックスにより柔らかくなって来たことを実感したそうです。緑肥の多様性は、土壌の微生物の多様性にもつながり、少しずつ、確実に変化したのではないでしょうか。今年の後作緑肥は、さらにミックスの多様性を高めて行く予定です。


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ここ数年、夏の高温と干ばつが続くオホーツクでは、土の保水性が課題になりはじめています。土壌に炭素を貯め込むことができれば、保水力も高まることがわかっています。春先に降る雨をできるだけ貯め込み、高温、干ばつの夏を乗り切るというのは、海外のリジェネラティブ農業普及の大きなポイントでもあります。日本は雨の多い地域という考えから、水不足についてあまり深く考えてこなかったように思いますが、ここ数年は、夏場に水不足が起き、局所的な大雨や降雹も問題になっています。


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一人ひとりの農家が自分の農地に炭素を貯め込むために取り組むことは、これから必須になることはもちろん、地域で取り組むことができれば、マイクロクライメイト(微気候、局所気候)をマイルドに変えていける可能性が海外でも示されています。これから先の大地再生農業の課題解決は、個々人の取り組みだけではなく、より多くの農家へ普及しながら、地域で取り組む必要を感じます。


※マイクロクライメイト:川・谷・森林・盆地・平野などの影響で非常に狭い地域間で、微妙に気候や土壌などの環境が変わることをいう。土壌の有機物が増加することで、保水性が向上し、気温の変化が穏やかになる可能性があります。




 
 

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