ワークショップ in メノビレッジ長沼
- Yoshiharu Seo

- 6月9日
- 読了時間: 3分
更新日:1 日前
6月8-9日の2日間、「大地再生の旅」第3期の第6回ワークショップを、北海道長沼町のメノビレッジで開催しました。今回も全国からメンバーが集まり、それぞれの実践や課題を持ち寄りながら学び合う2日間となりました。

初日はあいにくの雨模様でしたが、「晴耕雨読」という言葉のとおり、圃場に出られない時間を活かして、レイモンドさんのお話を中心にじっくりと学ぶ時間となりました。参加者同士の交流も深まり、それぞれの地域や作物の状況、取り組みについて語り合う貴重な機会となりました。

2日目は天候も回復し、ライ麦畑やカバークロップ圃場、小麦畑を見学しました。実際の圃場を歩きながら、土の状態や植物の生育を観察し、カバークロップが果たす役割について理解を深めました。

2年前にギシギシが優勢だった畑は、昨年は羊たちがなんとギシギシを食べるようになったという雑草の変化を知り、そして今年はライムギが旺盛に生長しているその下で、ギシギシはハムシにより食べられて、網目状態から枯れて死んでいました。

この3年間でレイモンドさんがニコール・マスターズさんの5Mを適用した管理により土は大きく変化していました。「雑草は除草剤か足りていないサインではない。何かのシグナルなんです。」と言われていたレイモンドさん。その何かは、土の圧縮、酸素不足であったり、カルシウムや微量ミネラルだったりと様々ですが、大切なのはまず土を掘って、自分の目と手と感覚で土をよく観察することからはじまります。

そして今回は、酪農学園大学の小八重先生をお招きし、「菌根菌」をテーマに講演していただきました。菌根菌は植物の根と共生し、水や養分の吸収を助ける重要な土壌微生物です。土壌の攪乱に弱いこと、生きた植物が存在することでそのネットワークが維持されること、さらには冬を越すカバークロップが菌根菌の生息環境を守る役割を果たしていることなど、多くの学びを得ることができました。
参加メンバーの多くが実践しているカバークロップの栽培ですが、「なぜ行うのか」を微生物の視点から改めて理解できたことは、本当に大きな収穫だったように思います。圃場で起きている変化の背景にある仕組みを知ることで、日々の実践への確信も深まったことと思います。いまメンバーの実践の共有から広がっている冬越しのカバークロップは、菌根菌たちにとっても必要なことだったとわかって、みなな嬉しそうでした(笑)

私たちが目指している大地再生農業は、単に作物を育てる技術ではありません。まずは土の中に暮らす無数の生き物たちの存在を知り、その働きを理解し、彼らが活動しやすい環境を整えることから始まります。
今回のワークショップを通じて、改めて「土を育てるとは、生き物の働きをまず理解して、その環境を守り、育てること」ということを学び、そして、大地再生の旅というコミュニティとしては、知識を学ぶ場から、実践を持ち寄って共に成長する場となっていることをということを実感した2日間でした。


