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大地再生の旅 in伊賀

更新日:2 日前

2026年6月13日・14日の2日間、三重県伊賀市の愛農高校を会場に、「大地再生の旅 in 伊賀」ワークショップ参加しました。



初日はオープンデイとして、メンバー以外の方々にもご参加いただきました。私はノーディグ菜園における堆肥の役割と、堆肥の質についてお話しする機会をいただきました。ノーディグ菜園では、雑草抑制のためにダンボールを敷き、その上に堆肥を載せて定植や播種を行います。このときの堆肥は「肥料」ではなく「土の代わり」として使われることが大きな特徴です。



堆肥と聞くと牛ふん堆肥や鶏ふん堆肥を思い浮かべる方も多いと思いますが、この用途ではできるだけ完熟に近い堆肥が望まれます。理想的には、刈草や落ち葉などを長い時間をかけて分解させた、土に近い状態の堆肥です。


栄養価の高い堆肥を使うと、植物はその場の肥料で十分満足してしまい、根を下へ伸ばしてダンボールを突き抜け、土壌へ根を張ろうとしなくなる場合があります。また、EC(電気伝導度)が高い堆肥では発芽障害や根傷みの原因になることもあります。一口に堆肥と言っても、CN比の低い肥料効果を残した堆肥もあれば、土に近づけることを目的とした窒素成分がほとんどないような堆肥もあります。その点を踏まえて、堆肥作りのCN比、土壌のCN比についても話をさせていただきました。



午後からは、光合成細菌を活用した「切り返さない堆肥」の状態も確認しました。愛農高校の鶏舎から出る生の鶏ふんを菜園の近くに搬入した直後はかなり強い臭気があったそうですが、この日の堆肥はほとんど臭いを感じない状態になっていました。今後は水分管理に注意しながら経過を観察していく予定です。



フィールドでは、土を掘って根の状態を観察するときのポイントについても説明がありました。大地再生の旅では12の土壌診断をしていますが、その一部でしたが、根を観察することでわかる情報は少なくありません。



2日目はメンバー限定のワークショップを開催しました。この日は愛農高校1年生の生徒さん4名も参加してくれました。愛農会のノーディグ菜園で実際に土を掘り、植物の生育状態を確認しながら、カバークロップを育てた区画との違いを比較しました。土の色や匂い、団粒構造、生きものの数など、五感を使って土の状態を観察していきます。



印象的だったのは、明子さんによるミミズの解説です。土の中でミミズがどのような役割を果たしているのか、ミミズの種類による違いや生態について学ぶことができ、大変興味深い時間となりました。



その後はレイモンドさんによるミミズ堆肥の講座が行われ、土づくりと生きものの関係について理解を深めることができました。


今回のワークショップで何より嬉しかったのは、愛農高校の生徒さんたちが休日の日曜日にもかかわらず、朝10時から16時まで大人たちと一緒に学び続けてくれたことでした。


生徒さんからは、「土の中の生きものの働きを知ることができて良かった」「植物の栄養がどのように作られているのか学ぶことができた」

といった感想を聞くことができました。


大地再生やノーディグ菜園の実践は、単に野菜を育てる技術ではなく、土の中で起きている生命の営みを理解し、それを支えることでもあります。次世代を担う若い人たちが、その面白さや可能性に触れてくれたことは大きな希望でした。

 
 

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